脳心note

脳科学や心理学に関して論文をもとにわかりやすく解説していきます。

カフェインの効果について

皆さんは、コーヒーは好きですか?

人によっては「飲まないと一日辛い!!!」っていう人もいるし苦手な人も多々いると思います。

 

ちなみに私はコーヒーは中学生くらいまでは、ほんとになにが美味しいのかさっぱりわかんないくらい嫌いでした。

 

しかし、大人になるにつれ徐々に好きになってきたやつです。

 

と、いうより、コーヒーのとある効果に学生である私はとても魅力を感じたのです。

 

それは「眠気を覚ます効果」です。

 

専門学生なんてテスト前以外は遊んでなんぼだと思います。

そんな私の学生ライフに眠気はつきものでした。

 

しかし、コーヒーを飲むことにより吹き飛ばされる眠気。

なんかわかんないけど目が冴えるテスト前の徹夜。

数々の修羅場を共に乗り越えたといっても過言ではありません。

 

前置きが長くなりましたね。今回はそんなコーヒーに含まれる「カフェイン」について説明していきたいと思います。

 

 

カフェインとは?

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カフェイン」と聞いたら真っ先に浮かぶものといえばコーヒーだと思います。

カフェインはコーヒーや抹茶などに含まれている成分です。

実はコーラにも含まれています。

 

ちなみにカフェインの含む量のリストです。

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引用サイト

gooday.nikkei.co.jp

実は玉露がいちばんカフェインを含んでいるそうです。意外ですね。

コーヒーが一番含んでいるように思えますが、実は3番目。

玉露の次はエナジードリンクだそうです。

エナジードリンクはものによって含む量が違いますが、しっかり含んでいるということです。

 

ちなみに、コーラなどの清涼飲料水には「苦味成分」として使用されています。

 

 

カフェインの効果

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カフェインの効果は、中枢神経に働きます。

中枢神経(脳)を興奮させ、倦怠感や疲労、眠気を抑えます。

利尿作用もあり、トイレが近くなります。

また、皮下脂肪を燃焼し、体重減少に効果があったと報告する研究もあります。

 

なぜカフェインを取ると眠気や疲労感を抑えることができるのでしょうか?

 

これは脳にある「アデノシン受容体」というものが関わっています。

 

アデノシン受容体」とは、疲労を感じた時、脳の神経細胞に働きかけ、脳の活動を抑える役割をします。

 

しかし、カフェインを摂取すると、アデノシン受容体の感受性を低下させてしまうのです。

 

そうすると疲労を感じるスピードは遅くなってしまいます。

 

そして、長い時間疲労や眠気を感じないようになるのです。

 

そして脳が覚醒すると「交感神経」も働きます。

交感神経が働くことにより、人間の体は臨戦態勢になるので自然と集中力も上がります。

 

なので、集中したい時、本気で頑張りたいときなど我々の体を奮い立たせてくれる成分なのです。

 

カフェインの害

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こんな万能な成分であれば摂取しまくればよいではないか!!

…と思うかもしれませんが、良い点ばっかりではありません。

 

なにごとも摂りすぎは毒になります。

カフェインには「致死量」があり、これは人にもよりけりですが、1時間のうちに9杯以上のむと急性中毒になると言われています。

 

約40杯飲むと致死量です。

 

そしてカフェインは中毒性があります。

 

疲労を起こしにくいのは前述しましたが、カフェインの作用に少しづつ人は慣れてきてしまいます。

 

そうなると人は前回よりも多くカフェインを摂取しますよね。

 

しかし徐々に効かなくなります。

 

そして量が徐々に増え続け、立派な依存症というわけです。

 

カフェインの過剰摂取による中毒症状は以下の症状です。

・吐気、嘔吐

・手足の痺れ

・意識消失

・心肺停止(重症)

 

とまあ、怖い症状が挙げられますが、いろいろな体によい成分も取りすぎたら毒なわけです。

 

何事もほどほどに抑えましょう。

 

筋トレとカフェイン

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さて、怖い害について説明しましたが、それでも周りがドン引きするぐらいの過剰摂取で起こることです。

 

普段の摂取量であれば問題ないでしょう。

 

実はカフェインは筋トレにおいてかなり有用な効果をもたらします。

正式にいうとコーヒーを筋トレ前に飲むとよいのです。

 

その理由としては、コーヒーはカフェインをしっかり有しています。

これにより、アデノシン受容体に働きますので、ハードなトレーニングにも疲れを感じにくく、しっかりトレーニングできます。

 

コーヒーじゃなくてカフェインのサプリメントでもいいじゃないか!

という声もあると思います。

 

カフェインのサプリメントは確かにありますし、比較的安価です。

 

 

 しかし、カフェインは錠剤やサプリメントで摂取するより、液体で口の中から摂取した方が吸収が早いです。

 

そして、コーヒーに含まれるポリフェノール抗酸化作用を有しています。

これにより、運動による酸化を予防し、高いパフォーマンスで運動を実施することができます。

 

以上のことから、運動前にカフェインを摂取するのは筋トレに効果的ですし、コーヒーなら尚更よいということなのです。

 

こちらの記事もお読みください!

probrain-logical.hatenablog.com

 

probrain-logical.hatenablog.com

 

まとめ

今回はカフェインについて解説させていただきました。

カフェインは頑張らないといけない時に力を貸してくれる優良な成分です。

 

しかし、摂取しすぎは中毒性を示し、危険な副作用をもたらすのでほどほどが望ましいです。

 

特にエナジードリンクの飲み過ぎなどは注意していきましょう。

 

最後まで読んでいただき有り難うございました。

 

 

 

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目標に向かうことは英雄の物語(ヒーローズ・ジャーニー)

皆さんには目標や夢はありますか?

お金持ちになりたい、仕事で成功したい、資格を取りたいなどなど。

人の目標とはあげ出したらきりがないですね。

 

そして、何か大きなことを成し遂げたくても、なにをしていいか分からない。

何かしたいけどどうしたらいいか分からない。という方もいると思います。

 

今回は目標達成のプロセスとなるお話、「ヒーローズ・ジャーニー」について説明します。

 

これは以前紹介したEye accessing cues(アイアクセシングキュー)のお話しで解説させていただきましたNLPの目標達成プロセスの考え方です。

 

NLPに関してはこの記事もお読みください。

probrain-logical.hatenablog.com

 

ヒーローズ・ジャーニーは日本語で「英雄の旅」と言います。

 

これは、アメリカの「ジョゼフ キャンベル」さんが提唱したものです。

この人は古今東西の神話を研究した方です。

 

そしてジョセフさんが研究していくと神話のヒーローたちの物語には共通した一連の流れがあったのです。

 

この共通の流れは、様々な共感を生みます。

そしてこの流れは多くの人の共感を生み、感動を生み出す流れだと考えたわけです。

 

そしてこの流れは有名な映画やアニメ、漫画、ドラマにもいろいろなところに散りばめられているのです。

 

人の心を動かし、目標や夢を達成するための生き方のプロセス「ヒーローズ・ジャーニー」には8つのステップがあります。

 

1.Calling「天命」

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天命とは、物語の始まりを指します。

旅の始まり、物語の始まりはどの映画や漫画、ゲームでもそうですが、きっかけは様々です。

「海賊王になりたい」「歴代の火影を超す」不慮の事故など、主人公は理由はなんであれ生きる意味、使命、運命、人生の役割を見つけます。

 

2.Commitment「旅を始める」

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 主人公は、自分の運命と向き合い、旅に出ることを決意します。

自分の進むべき道はここでよいのかと葛藤を抱きながら…

 

そして人生はいろいろな出来事の連続です。

新しい世界に挑戦するのか、今の場所にとどまるのかの選択肢も突きつけられます。

 

そして、目標(天命)に向け新しい世界に歩んでいくのです。

 

3.Threshold「境界を超える」

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旅を始めると決意した主人公は、最初の試練に挑みます。

ゲームでいうとチュートリアルを終え、初めてのダンジョンに突入した時でしょうか?

ここで、旅を始める覚悟、勇気を試されます。

 

 

4.Guardians 「メンター」

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新しい旅に出た主人公は様々な経験をして強くなっていきます。

ゲームでいうとレベルアップですね。

そしてそのプロセスの中で師匠や様々なサポーターと出会います。

 

 

その師匠やサポーターに支えられさらなる強さ、経験を積んでいくのです。

 

 

5.Demon「悪魔」

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旅を続ける主人公はここで「悪魔」と呼ばれる最大の試練に遭遇します。

成功するか失敗するか分からない試練です。

そしてそれは、ライバル、最大の敵、うちなる自分とパターンは様々です。

 

 

6.Transformation(変容)

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Demonという最大の試練を乗り越えた主人公は、英雄になります。

つまり、課題や天命を達成し、成長したというフェイズですね。

 

7.Complete the Task(課題の完了)

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一つの目標を終えた主人公は、これまでの旅を振り返り、今まで会ってきた師匠や仲間、愛すべき人や旅で辛かったこと、嬉しかったこと、成長、苦難や葛藤をを通して、学びや悟り、経験を統合します。

 

物語のクライマックスでいう一番伝えたいところですね。

 

 

8.Return Home(故郷へ帰る)

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天命を全うし、使命を果たした主人公は故郷へ凱旋します。

 

物語のフェイズ

このヒーローズ・ジャーニーは3つのフェイズがあります。

1つ目はスタート、2つ目はターニングポイント、3つ目はクライマックスです。

 

「スタート」

物語でいう1. Calling 2.Commitment 3.Thresholdです。

このフェイズで重要なのは目標について知ることです。

 

ワンピースで言えば海賊王になりたいと決意する。

進撃の巨人で言えば故郷が巨人に襲われる

など、いろいろな出来事が起きてからどうなりたいかを感じることが重要です。

 

現実世界ではやりたいことが見つかっても「本当に大丈夫なのか?」「否定はされないのか?」と様々な不安が襲いかかります。

 

しかし、一つ理解していないといけないのは、スタートしないと物語もあなたの目標に向けた道も何にも始まらないということです。

 

このフェイズで必要なものは「勇気」「決断」「覚悟」です。

目標を決め、決意し勇気を振り絞るフェイズですね。

 

「ターニングポイント」

Guardians、Demon、Transformationのところですね。

このメンターとの出会いや最大の敵(試練)、そして試練を超えた後の英雄への変化

の時期に必要なものはひとつです。

 

それは「行動」です。

行動し、いろんな人に会い、いろんなことを経験し強くなり、天命を果たすための試練を乗り越えるために行動することが大事です。

 

このフェイズはとにかく成長をしていくステージです。

 

 「クライマックス」

Transformation、Complete the task、Return homeですね。

今までの旅路から、目標を達成し、パワーが生まれ、強くなります。

そしてここでは、「故郷へ帰る」という項目があります。

これは、この天命(目標)を達成し、成長した自分が最初の立ち位置に戻ることを言います。

 

しかし、最初の立ち位置に戻ったあなたは成長したあなたです。

 

まとめ

今回はヒーローズ・ジャーニーに関してお話しさせていただきました。

私が好きな漫画やドラマも今考えれば、こういった構成だと感じました。

 

そして、私が目標に対して動いている時もこのルートに沿って動いているとも感じました。

 

今、目標を追いかけている人はどの立ち位置にいるかを整理するだけで、行動するキーワードや、これからどういうことが待ち受けているか?というのがわかるかもしれません。

 

これからの行動プロセスにどうか役立ててみてください。

最後までお読みいただき有り難うございました。

 

 

 

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幸せホルモンとは何か?オキシトシンについて

前回、怒りに関する脳科学についてお話させていただきました。

probrain-logical.hatenablog.com

 

人が怒りを感じた時、人を戦う体勢にするホルモン「ノルアドレナリン」が分泌されます。

 

では人が幸せを感じたときに分泌されるホルモンはなんなのでしょうか?

 

最近では、結構テレビでちょちょこ聞く「オキシトシン」です。

 

オキシトシン」とはどういうものなのでしょうか?今回は「オキシトシン」に関して解説していきます。

 

 オキシトシンとは?

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オキシトシンは、9種類のアミノ酸からなる「ペプチド」です。

ペプチドとはアミノ酸を細かくしたやつと思ってください。

脳内の「視床下部」というところから分泌されます。

 

視床下部はホルモン分泌の監督みたいな場所で、自律神経にも関与しています。

 

このオキシトシンは母乳の分泌や出産時の子宮の収縮にも関与します。

 

女性の関連性が高いので今まで女性に対する研究が多かったのですが、女性だけでなく男性も分泌されます。

 

女性と男性共に、「やすらぎ」や「結びつき」、「触れ合い」により分泌される物質なのです。

 

 

オキシトシンの役割

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オキシトシンは人を含む哺乳類の視床下部の中にある室傍核視索上核という場所で作られます。

 

室傍核や視索上核は視床の部位の名前です。

 

オキシトシンを産生する細胞は脳内のいろいろな場所や脊髄に神経終末から放出されるオキシトシン神経伝達物質として作用します。

 

脳内に放出されたオキシトシンの効果としては、「痛みの緩和(鎮痛)」「不安の軽減

摂食欲求を抑える」があります。

 

心理・社会的側面では、「子どもに対する親和性」「他者への信頼」「社会的記憶」が関与しています。

 

オキシトシンの第一研究者であるKerstin Uvnas Mobergさんはオキシトシンを中心とする整体のシステムを「安らぎと結びつきシステム」と呼んでいます。

 

オキシトシンの効果である不安軽減や鎮痛、身体的なストレス半減など安らぎをもたらします。

 

そしてオキシトシンによる信頼感や共感は他者との信頼関係を強くします。

 

 

 

どういう時に分泌するのか?

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 ではそのオキシトシンはどういう時に分泌されるのでしょうか?

オキシトシンの放出は感覚刺激により促進する結果が様々な研究結果で報告されています。

 

母親を対象とした研究では授乳時や乳児の匂い(嗅覚刺激)、泣き声(聴覚刺激)でも分泌が認められたそうです。

 

成人での研究では、マッサージを受けている時や肌と肌が触れ合ったり、動物との触れ合いでも分泌されます。

 

 

 

まとめ

 幸せホルモンであるオキシトシンについてお話させていただきました。

このホルモンは信頼感けいにも関わっており、心理学面でもいろいろなお話で関与しています。

 

書こうと思えば沢山の話題があるホルモンと言えます。

 

恋人同士のスキンシップでもしっかり分泌されます。

カップルの幸福感が高いのも肯けますね。

 

最後まで呼んでいただき有り難うございました。

 

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怒りを感じた時、あなたの頭はどうなっているの?

皆さんは最近、本気で怒鳴り散らしたくなるほど怒ったことはありますか?

子どもさんがいるご家庭では、よく見る光景かもしれません。

仕事で失敗をした時、奥さんにワンオペで家事や育児を任せてしまった時とか怒られちゃいますよね。

 

しかし、今回お話ししたいのは本気で怒った時、いわゆる「キレた」状態のお話です。

 

キレた」状態に脳はどういった活動をしているのでしょうか?

 

 

怒るという感情について 

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 怒るという感情は、世間一般ではマイナスなイメージが先行しているのではないでしょうか?

 

怒られる側からしたものすごいマイナスなイメージですね。

 

私自身も怒りやすい人とはほんと関わりたくありません。

 

自然と避けますし、ほんとに関わっててめんどくさいです。

 

しかし、怒るという感情は人間が生き残る上で大切な感情です。

 

人間は生命の危険を感じると逃げるか戦うという選択肢が迫られます。

これは不快感を感じた時も何ですけどね。

 

そういった時身体がどういう反応を示しているかというと、闘うホルモンこと「ノルアドレナリン」が分泌されます。

 

どういうホルモンかというと興奮を促す神経、交感神経が活発になります。

 

まあ、人は怒ると興奮しますから納得ですね。

 

怒っている人はどんなみためをしているでしょうか。

 

顔が赤くなって若干鼻息も荒くなっているように感じませんか?

 

これは交感神経が働いて、呼吸が浅くなり、血圧、脈拍が向上し、血流が全身に行き渡ることにより顔面が紅潮するのです。

 

そして、脳にはもう一つ反応が起きています。

扁桃体」という恐怖や不安を司る領域が反応し、「ノルアドレナリン」の興奮もあり、強い恐怖と不快感になります。

 

怒るという感情は動物にもあります。

その時動物は何をしようとしますか?

 

攻撃」しようとしますよね。

 

実は、人間も攻撃を使用と身体は反応するのです。

 

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怒りを抑える脳活動について

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怒りの感情が沸けば攻撃体勢になります。

しかし、動物の攻撃は噛み付いたり引っ掻いたり戦ったりと、結構おっかないです。

 

人の闘うといえばもはや「殴る、蹴る」つまり暴行ですね。

 

怒りが沸いたから殴りまーーーす。だともう世紀末みたいな世の中になってしまいますよね。

 

小学生から高校生までなど子供の殴りあいや喧嘩ならまだ叱って更生させれば良いですが、社会人がカッとなって殴る蹴るの暴行をしたら「犯罪」です。

 

そうならないために脳のある部位がしっかり働いてくれます。

 

怒りを抑え、理性をしっかり保ってくれる場所は「前頭皮質」というところです。

 

この部位が怒りのブレーキをかけてくれます。

 

ですが、薬、お酒などが作用しているとこのブレーキは弱まります。

前頭皮質の活動が悪くなるため、お酒を飲んだ人は怒りやすくなってしまうのです。

 

正直な話、嫌いな人といやいやお酒を飲むと喧嘩しそうになったりいつも以上に嫌悪感を覚えるのはそういうことです。

 

キレやすい人の特徴

 

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キレやすい人の特徴は、前頭皮質のブレーキがうまくかからない人です。

 

ではお酒も飲んでない、変な薬もやってない、そんな人がなぜ前頭皮質のブレーキがかかりにくいのでしょう?

 

実は、子どもの時の愛情が鍵になります。

 

前頭皮質は発達段階は個人差があります。この個人差の原因としてあげられるのが子供の頃に受けた「愛着」なのです。

 

 ※愛着とは情緒的な結びつきを示します

 

この愛着を形成するために必要なホルモンがあります。

それが、いわゆる幸せホルモン「オキシトシン」です。

 

幼少期に愛着が少なく、オキシトシンが分泌されず前頭前野の形成が未発達となってしまい、キレやすい人になってしまうのです。

 

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まとめ

怒りは人間に必要な感情です。

 

キレやすい人は前頭前野の未発達が原因と書きましたが、改善策はあります。

それはオキシトシンの分泌を増やすことです。

 

大人でもオキシトシン分泌はしっかり促せます

オキシトシンに関しては次回解説していきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

少し専門的なnoteも書いてます。

またよろしかったら是非。

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共感する脳 模倣される感情(ミラーニューロンシステムについて)

 

人の笑顔を見ると自分も嬉しくなる。他の人の愚痴や悪口を聞いていると嫌な気分になる。

そういった経験は誰でもしたことがあると思います。

以前、悪口に関する記事を、前回は、笑顔に関する記事を書かせていただきました。

probrain-logical.hatenablog.com

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悪口も笑顔も感情が共感することにより、快、不快感を共感します。

前回の記事で最後の方にちょこっとミラーニューロンというものに触れていますので、今回はミラーニューロンについて解説していきたいと思います。

 

ミラーニューロンとは?

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ミラー・ニューロンとは、Rizzolattiらの研究においてサルの腹側運動前野および下頭頂小葉で見つかった、自分が行為を実行するときにも他者が同様の行為をするのを観察するときにも活動するニューロンである。単に行為の視覚特性に反応しているのではなく、行為の意図まで処理していることが示唆されており、他者の行為の意味の理解・意図の理解などとの関与が提案されている。ヒトの相同領域でも、ミラー・ニューロンと解釈できる活動が示されている。

引用:ミラー・ニューロン - 脳科学辞典

 

元々はお猿さんの頭の中からモノマネするニューロンが見つかって、人間の脳みそにも同じ細胞がありましたよ。って話です。

 

ミラーニューロンの特徴は、他の人が運動しているのを見ると、自分の脳の前頭前野(運動を司るところ)が活動することです。

 

他にも人間の1次運動野、頭頂葉下部でも存在を認められており、総じてミラーニューロンシステムと呼ばれています。

 

このミラーニューロンシステム、人間のどういった脳活動で大切になってくるのでしょうか?

 

 

まず一つは「模倣」というものです。

スポーツや作業で他人の動きを真似しないといけない時ってありますよね。

そういったときに一役買います。

 

模倣を行うために、他の人の運動を視覚的にとらえ、自分が運動しなければなりません。

 

ミラーニューロンはマネする人、マネされる人に共通の運動表現を提供するので重要なプロセスと言えます。

 

 

 

感情の共感について

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では、今回の本題である、ミラーニューロンと他者の感情への共感はどう作用していくのでしょうか?

 

ミラーニューロンシステムによる他者への理解能力は、他者の意図を推測したり、他者の共感する能力へと発展していくことが考えられる。

とGalleseさんは述べています。

 

要するに他の人の笑顔や悪口による負の感情を意図的に読み取ってしまい、他者の感覚状態の様子を観察し、自分に同様の感情を認識させてしまうという話です。

 

実際にこの現象は研究結果で報告されています。

 

自分の足が触られる時と他者の足が触られるのを見た時で二次感覚野(S2)が共に活動することが発見された。(Keysers)

 

※二次感覚野(S2)

空間の認識や運動制御などといった様々な認知機能に関わる場所です。

 

一次感覚野(S1)も感覚に関するミラーシステムといえる活動を示すことを報告している。(Carr et al)

※1次感覚野(S1)

皮膚感覚や深部感覚(体の部位がどこにあるかを認識する感覚)を司る場所です。

顔の表情の写真を見せたときに、顔の運動やだけでなく島皮質にも活動が見られる。(Carr et al)

 

※島皮質

行動発現や認知機能、情動なども関与します。

 

このような研究結果から、運動の模倣のみでなく、感情の共感という面でもミラーニューロンは働きます。

 

まとめ

ミラーニューロンについて説明させていただきました。

ミラーニューロンは運動の模倣のイメージが強いのですが、実は感情の共感という面でも作用します。

 

笑顔が素敵な人は友達が多かったり、人が多く集まっていますよね。

これは笑顔により、心地よい感情が共感されるからです。

逆に悪口を言う人と一緒にいると、自分のことを言われていないのにモヤモヤしますよね。

これも嫌な感情が共感されるからです。

 

このミラーニューロンは子育てにも影響を及ぼすので意識してみてください。

最後までお読みいただき有り難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

笑いが世界を救う?笑顔の脳科学

笑顔を見ると誰しも気分が良くなると思います。

 

飲食店で接客をされていても店員さんが無愛想だと「もうここきたくないなー」

とか思ってしまいますが、物凄く愛想がよくて笑顔が素敵だとまたきたくなりますよね。

 

この笑顔について「ただ単に顔が良いから気分が良くなるだけではないはず!!」

と思ったので調べてみました。

 

本日は笑顔に関する脳科学です。

 

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笑顔のメカニズム

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そもそも笑顔は2種類あります。

一つは、意図的な作り笑いです。

これは前頭葉ー運動野ー皮質各路という運動に関係する経路を辿って起こる笑いです。

笑顔を表出するのは筋肉の役目なので、運動に関する神経経路を通ると言うことは意図的な作り笑いだからこそなのでしょう。

 

そしてもう一つは楽しいことがあった時などの自発的な笑顔です。

 

この笑顔は、意図的ではなくユーモアなどにより自然に出てくる笑顔のことです。

 

これは、扁桃体という大脳辺縁系、つまり感情に関わる脳の部分が働きます。

 

運動経路を通るのではなくダイレクトで感情を司るところが働くわけですね。

 

笑いのメカニズムとしては、まず先ほど出てきた「扁桃体」という神経細胞に刺激が入ります。

 

そして、笑顔が出るということは感情で言うと嬉しい、楽しい!ですよね。

 

このドリカムの歌のタイトル、嬉しい、楽しい、大好きを感じると、扁桃体の近くにある

帯状皮質」に刺激が入ります。

 

その結果「笑い」という現象が起こるのです。

 

笑顔による効果

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笑顔は脳にも良い効果をもたらします。

先ほども話しましたが、「笑い」が起こる前に「帯状皮質」が刺激されると話しました。

 

この前帯状皮質、脳内麻薬と呼ばれる「βエンドルフィン」という物質を出す部分でもあります。

 

この脳内麻薬「βエンドルフィン」が出ると、鎮静効果や幸福感を感じることができます。

 

※ちなみに、痛みが生じた時もこの前帯状皮質に刺激が入ります。もちろんβエンドルフィンも分泌されます。しかし、これにより、痛みの緩和が図れるわけなのです。

 

そして笑顔になるとリラックスする時に働く副交感神経が優位になります。

副交感神経が働くと体はリラックスに働くので血圧や心拍数なども低下させてくれます。

 

また、笑顔が出ると脳がリラックスるアルファー波という脳波が出ます。

 

もうすごい気持ちがリラックスできるわけですね。

 

ちなみに笑顔は見るだけでも効果があります。

ミラーニューロン」という物真似細胞が脳にはあります。

 

人の笑顔を見ることにより、その笑顔に共感し、自分も反射的に笑顔になっていくのです。

 

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まとめ

だいぶ簡単にまとめましたが、笑顔に関する脳科学と効果について説明しました。

笑顔って良いですね。

 

子育て世代の親御さん、子供に対して笑顔で接しまくるとものすごく良い子にそだちますよ。

 

先ほど話した「ミラーニューロン」の働きにより朗らかな子になります。

 

新生児にもぜひ笑いかけてあげてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下腹部の脂肪が落ちる?リーゲインズについて

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本日は脳科学に関した話でもなく、心理学に関した話でもなく、ダイエットのお話です。

 

ツイッターでもちょこちょこつぶやいていますが、私はダイエットをしています。

 

そして筋トレもガチガチのトレーニーレベルではございませんがしています。

 

しかし、筋トレもダイエットもそうですが、まあ続かないという話を良くききます。

 

私も結婚するまでは、ダイエットは本当に続かず、常に3日坊主でした。

 

最高の体重は3桁でしたし、いま考えれば恐ろしく体は重たかったです。

 

現在は85~86㎏をうろうろしていますが、当時のことを考えると大幅の減量です。

 

ここまで減量できたのは本日紹介するリーゲインズだけではありません。

 

リーゲインズで落ちたのは5〜6kgでした。

 

残りは食生活を見直したのとボクシングを始めたことが効果出たのだと思います。

 

話が激しくされましたがリーゲインズについて解説していきましょう。

 

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ダイエットのキーポイント

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リーゲインズのまえにまずダイエットを成功させるキーポイントについて解説します。

 

よく糖質制限とかめっちゃランニングとか近年ダイエットの種類は増えてきています。

 

飲むだけで痩せるサプリメントとかも最近出てきてますよね。

 

ずばり言いますが、ダイエットの鍵はトレーニングではなく食事です。

 

まあ、トレーニングも重要なんですが、、、

やはり食事の見直しにまさるダイエットはないですね。

 

例えばランニングを50kgの人が10km走っても500kcalの消費しかならないそうです。

 

500kcalて…

 

ローソンのメロンパンが確か300後半でしたのでそんなに消費されませんよね。

 

しかも10kmって結構長い距離です。

 

と、考えるとランニングをゴリゴリしまくる方法は少し効率が悪いですね。

 

結局ダイエットは消費カロリーが摂取カロリーを上回らないといけないので、ランニングや筋トレを頑張っても消費カロリーが上回らないといけません。

 

 

なぜ私達はドカ食いをしてしまうのか?

 

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暴食してしまう原因とはなんなのでしょうか?

これは、意思の弱さが原因ではありません。(多少は関係しているかもしれませんが)

 

3大栄養素というのはご存知ですか?

タンパク質、脂質、炭水化物ですね。

日本人に不足しがちな栄養素はタンパク質と言われています。

 

タンパク質が不足すると、別の栄養素で補おうとしてしまいます。

脂質と炭水化物ですね。

 

脂質はとりすぎると脂肪になってしまいますし、炭水化物も人間を動かすエネルギーではあるのですが、使わなくなったエネルギーは脂肪になります。

 

ちなみにお酒が組み合わさったら満腹中枢が麻痺するので暴食必須です。

 

つまり、タンパク質不足により引き起こされている可能性が高いのです。

 

実際、プロテインを食前に飲んで体脂肪が減少した研究があります。

この考察として、プロテインを飲むことにより、食欲が減少し、食事量が減ったから体脂肪が減ったのではないかと考えられています。

 

食べることが止まらない方は食事の栄養バランスを見直すことが大切かもしれませんね。 

 

 

リーゲインズとは?

 

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私が、リーゲインズを実施する上で参考にした動画です。

 

www.youtube.com

 

簡単に解説します。

プチ断食です。

ルールは簡単で、断食して体をびっくりさせ、脂肪を燃やすということです。

男性は16時間、女性は14時間断食すると良いです。

断食すると徐々に食事が少なくても平気になります。

 

脂肪燃焼!!!

 

といった感じです(超簡単)

 

試してみた感想

 

実際のところ、私はリーゲインズを試してみました。

 

試した感想ですが、数日実施したら空腹感は減りました。

お腹も少しへっこんだ気がします。

体重は1ヶ月で3〜4kgくらい落ちました。

 

しかし、仕事のあと疲れやすくなったきがします。

また、少しイライラしやすくなりました。

筋トレの時にダンベルがすごく重く感じました。

 

体重を落としたり、お腹を短期間で凹ますには確かに良い方法かもしれませんが、朝食を欠食することによる血糖値スパイクを引き起こすため、疲労感は強く感じてしまう印象です。

 

あと、十分にエネルギーが回ってない分朝方些細なことでほんとにイライラします。

 

ダイエットの方法論は現在たくさんあります。

 

もし目的に合った方法なのであればぜひ試してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。