孫子から学ぶ①(孫子の兵法)
今回は、心理学とは少し離れたように感じる内容です。
最近私は、夏バテで全く動けませんでしたが、読書などでインプットはコソコソしておりました。
今回、注目したのは「孫子の兵法」です。
孫子の兵法は「キングダム」や「三国志」が好きな人は聞いたことがあるのではないでしょうか?
兵法という名前なので「戦術の話だろ?」「そんな戦いなんて今しないよ…」と思いがちですが、この孫子の兵法、とても戦争や兵法だけのお話ではありません。
まさしく人間関係の教科書と言える内容です。
正直めちゃくちゃ面白かったので、カテゴリーにも入れたい!!と考えているくらいです。
今回は孫子の兵法のさわりのところに関して説明していきます。
孫子の兵法
孫子の兵法は遡ること、約2500年前の大昔に書かれた書物です。
そしてこの本は今もなお、読まれ続けています。
主な愛読者は、ソフトバンクの社長、孫正義さん。マイクロソフト創業者のビルゲイツさんが読まれています。
ものすごい大物社長さんですよね。
他にも多数の経営者の方が読まれているのですが、IT関連の経営者が多いみたいです。
現代は、先の読みにくい時代になってきています。
私が社会人になった頃から数年しか経っていませんが、働き方がガラッと変化するくらい変化が多い時代です。
ということは、変化が多すぎるため、必ず安定する、いわゆる人生のマニュアルがない状態なのです。
そして、今は個人の時代になってきています。
仕事でもライバルはたくさんいるでしょう。
こういった競争社会を乗り切るためにも競走状態での原理原則というものを養わないといけません。
原理原則とは、「水がないと人は死んでしまうので水の確保を最優先する」といったことです。
孫子の兵法は戦争や兵法の書ですが、同時に人間関係の教科書にもなり得る内容なのです。
孫子の兵法は何を伝えたいのか?
孫子の兵法の一節はこの文から始まります。
「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず」
これはどういうことかというと以下の通りです。
「戦争は国の一大事です。国民の生死、国家の存亡がかかっているから細心な検討をしないといけませんよ。」
ということです。
これが一番最初に来るのです。
この人がこれを書いている時代とは戦争真っ只中だというのに…
孫子の兵法では、最初はとにかく戦わずに敵を屈服させる方法を検討することから始まります。
それほど闘いというのは、両者を疲弊し消耗させてしまうのです。
そういった消耗をしていると漁夫の利を得られてしまうことが一番馬鹿らしいし、我々はそれを狙っていかないといけないのです。
この内容、ざっと話しましたが、我々の競争社会と少しリンクしていると思いませんか?
この敵国は現代でいうライバルや嫌いな人とリンクしますし、自国や国とは自分が所属している組織、会社を指すこともできます。
主君は上司ですね。
そういった見方で読んでみたら現代の人間関係に応用が効いてきます。
個人的な見解
全ての悩みは人間関係からくるものです。これはアドラーさんもいっていますね。
さて、人間関係で生きている以上、やはり苦手な人や争いになることというのはいい大人になっても起こりうることです。
むしろ社会に出てからこそ、苦手な人や嫌いな人ってたくさん出てくると思います。
確かに、争って白黒つけた方がはっきりするかもしれませんが、争うことにより失うものはたくさんあります。
同僚と争うことにより労力や他のチームメイトの信頼を失ってしまう可能性もあります。
ライバル企業だからといってすぐに争うのも考えないといけません。
近隣のライバル企業が、こういう商品を出した!うちもライバル企業以上のものを作ろう!!
と社員にプレッシャーをかけまくったり、過度な勤務を要求すると社員は疲弊し、会社自体も疲弊してしまいます。
争うかどうか慎重に検討を。争わないで済むなら争わないに越したことはないということですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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