慢性的な「疲れる」を考える
梅雨という季節は慢性疲労が溜まりやすい季節ではないでしょうか?
この5月のちょうど良い気候からこの暑い気候に変わると寒暖差で自立神経が乱れてしまいます。
この疲労感、正直厄介です。
仕事で支障をきたすだけでなく、仕事終わりにすぐ眠たくなってしまったり、やらないといけないことが十分にできなかったり、寝落ちしてしまったり…
仕事終わりや自分の時間を有意義にストレスフリーに過ごすために疲労の軽減は必要不可欠です。
今回は疲労に関して解説させていただきます。
疲労とは?
疲労は多くの生物が抱える生理現象です。
人間も動物も共に疲れることにより、攻撃性も防御機能も低下してしまいます。
こう書くとドラクエの攻撃だったり防御のイメージがつきものですが、これは、免疫だったり、頭の回転、闘争本能等も低下させてしまいます。
野生で生きる動物は攻撃も防御も下がってしまうので本能的にそういった状態を避けようとします。
これは人間も一緒で、本能的にこういった状態を避けようとします。
人間は疲労時に「疲れた」と自覚します。
しかし、この感覚は、疼痛(痛み)や発熱と並んで生体の危険信号とされています。
そもそも疲労は、長い間科学的に証明されていなかったのです。
しかし、疲労の定義は1999年に始まった科学技術庁(現文部科学省)の疲労感の分子・神経メカニズムとその防御に関する研究で以下のように定義されました。
疲労とは、「過度の肉体的及び精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体能力の減退状態」です。
疲労が蓄積するとどうなるのか?
では、この疲労感が蓄積するとどうなるのでしょうか?
軽い疲労感であれば、動き続けることはできますが、この疲労感が本当に限界まで蓄積したら動けなくなります。
疲労感を感じたら大体の人は、一度活動をやめ、休息をとるのが賢い選択です。
しかし、休息を取らずに働き続けると心臓、脳血管系に悪影響を及ぼしてしまいます。
そもそも疲労は、ストレスと直結しています。
ストレスは人間関係や悩みなどのいわゆる「精神ストレス」だけではありません。
過剰な運動や肉体労働によって生じるストレスもあります。(身体的ストレス)
そして最近ばかにできない紫外線や化学物質、猛暑、感染症もストレスです。
このストレスは生活環境ストレスと言います。
そしてこれらのストレスがかかると、体の神経系、免疫系、内分泌系(ホルモン関係)のシステムにダメージが生じ、細胞レベルではタンパク質や遺伝子に傷がつきます。
つまり、体に症状が出る前に休まないと人間の自己修復機能が使い物にならなくなってしまいます。
ですのでそうなる前に休息を取りましょう。
疲労回復に使える方法
では、休息を取る方法を具体的に解説していきます。
休息を取る方法はいくつかあるのですが、今回は手軽な物を一つ紹介します。
交代浴という入浴方法をご存知ですか?
入浴の方法に関するものなのですが、方法はシンプルで、冷水と温水を交互に浸かるという方法です。
実際、家に二個浴槽はないと思いますので、湯船に使って冷たいシャワーで体を冷やすというふうに代用しても良いと思います。
温泉や銭湯、サウナでは十分にできますね。
これがどういう効果をもたらすかというと、まず、冷水につかることで血管が収縮されます。
そして、温水につかることで血管が拡張されます。
この血管の収縮と拡張が繰り返されると、血流がめちゃくちゃよくなります。
血流がめちゃくちゃ良くなると体の老廃物の運搬がとてもスムーズになります。
そうなると細胞に溜まった疲労物質も漏れなく取り除かれます。
プラス、自律神経も整えられるのでかなりの回復効果が見込まれますので、ぜひ試してみてください。
交代浴の時間は、冷水シャワー1分 浴槽30秒 冷水30秒を10セットが良いと言われています。
まとめ
今回は疲労に関して解説させていただきました。
とにかく疲労が蓄積しているときは休むことが大事です。
そして身体症状が出る前に必ず休むことが大事です。
出ないとかなり体に悪影響を及ぼします。
自律神経を整え、体の回復を図るのは交代浴が良いです。
もし宜しかったら試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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