中途半端が逆によい?ツァイガルニク効果
仕事をしていると「今日はキリが良いところまで頑張ります。」「この仕事終わらせて帰ります!」と言われる場面に遭遇しませんか?
たしかに一区切り終えてから帰ったり次の仕事に行ったほうが、なんとなーく気持的に楽ですよね?
気持的には楽なのですが、実は一区切りではなく、ちょっと中途半端に残しておいた方が後々よかったりすることがあるのです。
今回は「ツァイガルニク効果」について解説していきたいと思います。
ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果は英語でZeigarnik effectと表記されます。
この現象は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象というものです。
これは、ドイツのゲシュタルト心理学者、クルト・レヴィンさんの「目標に向け行動する時緊張感が生まれるが、目標を達成すると緊張感が解消される。」と、いう考に基づいたものです。
心理学の一学派の一つです。
人は個々の情報を認識するのではなく、ひとつの集合体として情報を認識するという考え方です。
この考えをリトアニア出身のブルーマ・ツァイガルニクさんが実験して課題を中途半端に残した方が課題を完遂した方より、思い出しやすいと証明し、ツァイガルニク効果と名付けたのです。
日常生活の応用
このツァイガルニク効果は日常に多く存在します。
例えばテレビ、ドラマやバライティにはいわゆる見所がたくさんあると思います。
こういった見所に必ずといって良いほど出てくるのはCMです。
このCMこそツァイガルニク効果を応用しています。
ドラマの良いところでCMが入ることで結末が余計に気になってチャンネルが変えれなくなっちゃいますよね。
これは、ドラマの結末が見えてなく、知りたい内容が中途半端なところで分断されてしまい、知りたい内容が強化されてしまうのです。
あとは、ニュースのサイトですね。
ニュースサイトは最初の部分は無料で読めますよね。
そして確信となるところからは有料になっています。
これは有料のnoteなどが売れるために使われる手法でもあります。
こういったビジネス場面にも利用されている効果なのです。
個人的な見解
ここからは、完全に個人的な意見です(笑)
このツァイガルニク効果、仕事、恋愛でも応用できます。
仕事であれば、「提出期限が近くない」といったゆとりのある条件で出来ることです。
その方法は、プロジェクトや書類など、「あえてキリよく終わらせない」です。
この方法で期待される効果としては、プロジェクトの検討や計画などをあえて中途半端に終わらすことで、頭の中に強く残りますよね。
頭の中に仕事の内容が残ることで、新しいアイディアや効率を良くする方法が浮かんでくるかもしれません。
ちなみに私は、家にいる時は仕事のことを忘れたいのでキリが良いとこで片付ける派です。
恋愛に関しては、デートやLINEとかですね。
デートでもう少し会っときたい気持ちはわかります。
しかしそこをグッと我慢して、あえてキリが悪いところでお別れすると、やはり相手の心に残りやすくなります。
LINEも同様ですね。
これも個人的な意見ではありますが、やはりこれも人によりけりなのかなぁと思います。
これは通じる人は通じます。しかし、焦らされるのが嫌だったり中途半端な人が苦手な人だと逆効果かもしれません。
恋愛に関する心理学テクニックは数ありますが、意中の人を良く知るということが1番大事だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
それ、「心理学」で説明できます!【電子書籍】[ 清田予紀 ]
noteでは認知症関連や神経系に関する話もしています。
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